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2013年6月

2013年6月25日 (火)

胆嚢の病気(5)

胆石に合併しておこる胆嚢炎
 胆石によって胆汁の流れがせき止められると、胆汁が胆嚢内に滞って化学変化をおこしたり、十二指腸内の細菌が胆嚢に逆流して細菌感染をおこしたりして、胆嚢に炎症がおこります。胆石と胆嚢の粘膜がこすれることでも炎症がおこります。
 胆嚢炎では、高熱が出たり、胆汁成分のビリルビンが血液中に入り込んで黄疸がおこったり、胆嚢に膿が溜まって胆嚢が腫れ上がったりします。
 そのまま放っておくと、胆嚢が破れて胆汁が腹腔内に漏れて腹膜炎をおこしたり、血液中に細菌が侵入して敗血症をおこす危険もあります。
 また、胆汁の流れる胆管と膵液の流れる膵管は十二指腸の手前で合流しているので、胆石が十二指腸の出口を塞ぐと膵液の流れも悪くなり、胆嚢だけでなく膵臓にも細菌感染がおこりやすくなります。膵炎の6〜7割は胆石が関係しているといわれています。
 このように、胆石に合併しておこる胆嚢炎は、胆嚢の炎症だけにとどまらず、命にかかわる全身の病気へと悪化していく恐れがあります。

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2013年6月21日 (金)

胆嚢の病気(4)

〈こんな人は要注意大食・肥満・女性・多産〉
 胆石は、高脂肪食を好む大食家に多く、特に、「40歳以上(Forty)」、「肥満気味(Fatty)」、「女性(Female)」、「多産(Fecund)」の4つのFに当てはまる人は胆石ができやすいので要注意です。
 エストロゲンなどのホルモン剤や避妊用ピルを服用している女性も、胆石のリスクが3倍も高くなると報告されています。
 また、胆嚢が圧迫されたり、胆汁の流れが妨げられると胆石ができやすく、コルセットや日本帯を常用している人や、デスクワークや車の運転などの座業の人も要注意です。
〈激しい腹痛とサイレントストーン〉
 胆石症の最も特徴的な症状は、胆石疝痛発作と呼ばれる激しい腹痛です。その痛みは出産時の陣痛に匹敵するといわれます。
 食べ物が十二指腸に入ると、脂肪の消化を助けるために胆嚢が収縮して胆汁を送り出しますが、このときに胆石が一緒に動いて胆汁の通り道にはまり込むと、胆石を押し出そうとして胆嚢が強く収縮し、みぞおちから右上腹部にかけてさしこむような激痛がおこります。つまっていた石がはずれた途端、嘘のように痛みが引いていくのも胆石疝痛発作の特徴です。
 胆石があると必ずしも激痛がおこるわけではなく、約半数は症状のない「サイレント・ストーン(無症状胆石)」です。ただし、サイレントストーンをもつ人の10年くらいの経過をみていくと、約20〜30%の人が発作をおこすと報告されており、油断は禁物です。

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2013年6月18日 (火)

胆嚢の病気(3)

コレステロール胆石が増えている
〈2種類ある胆石〉
 胆石には、その構成成分によって次のような種類があります。
コレステロール胆石
 肝臓で合成されたコレステロールは、胆汁酸やレシチンと複合して胆汁の中に溶け込んでいますが、コレステロールの量が多すぎたり、胆嚢内で濃縮され過ぎたりすると、溶けきれずに固まってしまいます。
 コレステロール胆石は胆嚢内にできやすく、色は黄白色で、大きさは1cmから時には3〜4cm大のものもあります。
ビリルビンカルシウム胆石
 赤血球が壊れてできるビリルビンは、抱合ビリルビンとして胆汁の中に排泄されます。しかし、胆嚢が細菌感染などをおこして胆汁の流れが悪くなると、βグルクロニダーゼという酵素によって抱合ビリルビンが分解され、ビリルビンとカルシウムが結合して沈殿します。
 また、胆管に寄生した回虫の卵や屍体が核となって結石が形成されることもあります。
 胆管にできやすく、茶褐色で、大きさは1cm以下がほとんどですが、一度に数百個もの胆石を持っている例もあります。
その他
 少数ですが、コレステロールとビリルビンが混ざってできた「混合石」や、ビリルビンと蛋白質が固まってできる「黒色石」などもあります。
 日本では、戦前はコレステロール胆石が3割、ビリルビンカルシウム胆石が7割を占めていましたが、現在では、コレステロール胆石が7割、ビリルビンカルシウム胆石が3割と逆転しています。背景には、食生活の欧米化に伴う脂肪摂取量の増加や、寄生虫感染の減少などが指摘されています。

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2013年6月11日 (火)

胆嚢の病気(3)

コレステロール胆石が増えている
〈2種類ある胆石〉
 胆石には、その構成成分によって次のような種類があります。
コレステロール胆石
 肝臓で合成されたコレステロールは、胆汁酸やレシチンと複合して胆汁の中に溶け込んでいますが、コレステロールの量が多すぎたり、胆嚢内で濃縮され過ぎたりすると、溶けきれずに固まってしまいます。
 コレステロール胆石は胆嚢内にできやすく、色は黄白色で、大きさは1cmから時には3〜4cm大のものもあります。
ビリルビンカルシウム胆石
 赤血球が壊れてできるビリルビンは、抱合ビリルビンとして胆汁の中に排泄されます。しかし、胆嚢が細菌感染などをおこして胆汁の流れが悪くなると、βグルクロニダーゼという酵素によって抱合ビリルビンが分解され、ビリルビンとカルシウムが結合して沈殿します。
 また、胆管に寄生した回虫の卵や屍体が核となって結石が形成されることもあります。
 胆管にできやすく、茶褐色で、大きさは1cm以下がほとんどですが、一度に数百個もの胆石を持っている例もあります。
その他
 少数ですが、コレステロールとビリルビンが混ざってできた「混合石」や、ビリルビンと蛋白質が固まってできる「黒色石」などもあります。
 日本では、戦前はコレステロール胆石が3割、ビリルビンカルシウム胆石が7割を占めていましたが、現在では、コレステロール胆石が7割、ビリルビンカルシウム胆石が3割と逆転しています。背景には、食生活の欧米化に伴う脂肪摂取量の増加や、寄生虫感染の減少などが指摘されています。

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2013年6月 7日 (金)

胆嚢の病気(2)

胆嚢と胆汁の働き
(腸肝循環)“肝胆相照らす”という言葉があるように、肝臓と胆嚢は密接に関わっている臓器です。肝臓でつくられた胆汁は、胆管を通って十二指腸に流れる途中で、親指大の小さな袋状の胆嚢で一旦貯蔵され、そこで10〜20倍に濃縮されます。
 胆汁には、脂肪の消化吸収や、脂溶性ビタミン・鉄・カルシウムなどの吸収を助ける働きがあり、胃から十二指腸に食べ物が送られてくると胆嚢が収縮して、溜めておいた胆汁を十二指腸へ送り出します。同時に、胆汁には、肝臓でいらなくなったコレステロールなどの老廃物や、肝臓で解毒された毒物などを腸へ運び、体外に排泄する役割もあります。そして、役目を終えた胆汁は9割が回腸から再吸収されて肝臓へ戻り、再利用されます(腸肝循環)。
 胆汁の成分は約95%が水分で、残りの5%ほどはコレステロールや胆汁酸、リン脂質(レシチン)、ビリルビン(胆汁色素)などです。この胆汁成分が固まって結晶化したものが胆石です。

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