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2012年7月24日 (火)

胃の病気 ——原因と発症——(2)

〈胃潰瘍〉
 胃潰瘍は、食物を消化するための胃液によって自らの胃粘膜が消化されてしまった状態で、胃壁が内側からえぐられたり、胃穿孔といって胃に孔があいてしまうこともあります。
 急性胃炎が進行して胃粘膜にただれや潰瘍が多発した状態が「急性胃潰瘍」、それよりやや症状は軽いものの、再発をくり返しやすいのが「慢性胃潰瘍」です。
 空腹時や食後のみぞおちの痛み、腹部膨満感、胸やけ、胃もたれ、食欲不振、吐き気、吐血・下血などの症状があらわれます。
 胃潰瘍が進行して胃がんになることはないとされていますが、胃炎・胃潰瘍の一因となるピロリ菌感染は、胃がんの危険因子ともいわれているので注意が必要です。

胃のトラブルの背景にピロリ菌の感染

 胃炎や胃潰瘍の原因として、近年もっとも注目されているのが「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」です。
 ピロリ菌は、1983年にオーストラリアのバリー・マーシャルという内科医が胃粘膜の中から発見した細菌で、らせん形(へリコ)の鞭毛をもつ細菌(バクテリア)が胃の幽門(ピロルス)付近に住み着くところから名付けられました。
 長い間、強酸性の胃の中では細菌は生きられないと考えられていましたが、ピロリ菌は、胃酸に直接ふれないよう粘液層の中に潜り込んで生息し、自らアルカリ性のアンモニアを合成して、胃酸を中和することで身を守っています。
 このアンモニアが粘液層を溶かして胃粘膜を障害したり、ピロリ菌が放出するサイトトキシンなどの毒素や、白血球(顆粒球)が放出する活性酸素とアンモニアが反応してできるモノクロラミンという物質が、胃粘膜を傷つける原因になります。
 ピロリ菌の感染は主に子供の時の不衛生な飲食から経口感染し、萎縮性胃炎ではほぼ100%、胃潰瘍では70〜90%と、日本では国民の2人に1人、特に40歳以上では7割以上もの人がピロリ菌に感染していると報告されています。
 ピロリ菌は胃がんへの関与も指摘されています。日本人に胃がんが多かったのは従来は、白米に干物や漬け物といった低蛋白・高塩分食で、胃粘膜をつくる蛋白質が不足しているところに高塩分で胃粘膜が障害されるためと考えられていました。ピロリ菌の発見以後、最近はピロリ感染率の高さと高塩分食の相互作用が、日本人に胃がんを多くもたらしたのではないかといわれています。
 胃がん検診受診者を対象とした産業医学大学の徳井教孝講師らの調査では、ピロリ菌陽性で高塩分摂取者では、胃がんの引き金となる萎縮性胃炎のリスクが16倍にも高まり、高塩分食とピロリ菌感染が相乗的に胃がんリスクを高めることが示されています。

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