神経痛(2)
神経の役割と神経痛
神経には、脳と脊髄からなる「中枢神経」と、その中枢神経を体の隅々に連絡する「末梢神経」があります。
末梢神経はさらに、感覚を伝える「知覚神経」と、体を動かす「運動神経」、心臓の拍動など意志とは無関係に働く「自律神経(交感神経と副交感神経)」に分けられます(図1)。
うっかり指を傷つけたりした時、その刺激(情報)は知覚神経を通って中枢神経に伝えられ、脳で初めて“痛み”として認識されます。すると脳から運動神経に命令が下り、指をひっこめるなどの動作がとられます。つまり、神経系は体の内外の変化に適切に対応するための調節器官で、痛みは身を守るために必要な感覚なのです。
しかし、神経系そのものに異常が生じると、本来の防衛目的とは無関係に激しい痛みがおこり、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けてしまいます。これが神経痛です。
痛みに対抗しようとして自律神経の交感神経が緊張すると、血管が収縮して血液の流れが悪くなり、全身の神経細胞に酸素や栄養が行き届かず、老廃物も蓄積しやすくなります。これが新しい痛みの原因となって、“痛みが痛みを呼ぶ”という悪循環に陥ってしまいます。
代表的な神経痛 神経痛は一つの病名ではなく、痛みをおこしている神経の部位や引き金となる疾患によって病名が変わります。
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