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2010年8月

2010年8月31日 (火)

クローン病(9)

制約の範囲内で楽しい食事を

 食事療法を行う場合は、ストレスも症状の悪化につながりますので、食事やストレスを上手にコントロールし、いかに制約の範囲内で安心して食事を楽しむことができるかが大切です。
 クローン病の食事療法のポイントは次の通りです。
低脂肪食に徹する
 脂肪は腸を刺激し、便を排出しようとする腸の蠕動運動を著しく引き起こすので、卵・牛乳・油・肉・魚に代表される動物性食品は避けます。砂糖もやめます。
 調理の際にも油は使わず、テフロン加工のフライパンを使うなどの工夫も必要でしょう。
食物繊維のとり方に気をつける
 消化吸収されにくい食物繊維は腸管に機械的な刺激を及ぼすので、下痢をおこしやすいクローン病の患者さんの場合は、食物繊維はなるべくファイブミニ等の水溶性のものでとるようにします。いも類はつぶしたり裏ごしするなど、調理に工夫をすることが必要です。
消化の悪いものは避ける
 エビ、イカ、タコなどの甲殻類は消化が悪いので控えます。豆類は皮をむいて食べるようにしましょう。
刺激物を控える
 アルコール、コーヒー、香辛料、炭酸飲料などの刺激物は避けます。また、極端に熱いものや冷たいものにも気をつけましょう。

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2010年8月30日 (月)

クローン病(8)

クローン病はアレルギーの一種

 原因不明といわれるクローン病ですが、発症の一因として、腸管から未消化の蛋白質や多糖類が吸収されることによる免疫異常が指摘されています。
 これは、本来なら吸収されないはずの蛋白質や多糖類などが腸管から体内に取り込まれ、体はそれを異物として排除しようとし、過剰な免疫反応(アレルギー反応)をおこして腸壁に炎症を引き起こすというものです。
 つまり、クローン病は食物性アレルギーに大変似ている病気だと考えられ、食事療法は非常に重要な問題とされています。

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2010年8月27日 (金)

クローン病(7)

クローン病の正しい食事とは

 前回、クローン病の症状を緩解期(症状が落ち着いている状態)に持ち込むには、特に栄養療法が効果的であることをお話ししました。一般的なクローン病の治療では、この他に薬物療法と手術療法が補助的に行われることもあります。
 クローン病の薬物療法では、プレドニゾロン、サラゾピリン等の薬剤が使われますが、骨がもろくなったり、白内障の誘因になるなどの副作用が心配されます。また、妊娠・出産への影響はないと言われますが、サラゾピリンでは男性の無精子症が報告されています。
 腸管狭窄や膿瘍、瘻孔(近接した臓器と交通する)などが生じた場合には手術療法が行われます。しかし、手術をしてから5年後の再発率が50〜60%と高く、再手術率も高いことから、治療はあくまでも栄養療法を中心とした内科的治療が主体となっています。
 栄養療法をきちんと行えば、ほとんどの患者さんに症状の改善がみられます。しかし、ここで重要になるのが、いかに長く緩解期を維持させていくかです。クローン病では特に食事の影響を受けやすいため、緩解期の維持には毎日の正しい食生活が不可欠ですが、多くの患者さんがついつい誤った食事をして再び症状を悪化させ、再燃・再発を繰り返してしまいます。
 そこで今月は、クローン病で最も重要となる食生活について解説し、併せて欧米で報告されている最新の治療法についてもお知らせします。

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2010年8月26日 (木)

クローン病(6)

栄養療法の実際

 腸に病変があるクローン病では(図)、 腸を介さずに体に栄養を与え、腸に安静を与える方法(中心静脈栄養療法)と、 腸管そのものに栄養を与える方法(経管栄養療法、鼻から管を通して腸に栄養を送り込む)の2つがあります。
  の場合、栄養吸収の要である小腸を回避して体に栄養を取り込むのは、やはり長期的には問題があり、6ヶ月を経過すると に比べ効果が劣るとのデータも報告されているので、あまり長くは続けられません。
 多くの病院で栄養補給に用いられるのは、成分栄養剤エレンタール(表)です。この他に患者さん各自の病態に合わせて、経口のサプリメントが補助的に用いられる場合もあります。
 成分栄養剤エレンタールには次のような特徴があります。
蛋白質の代わりにアミノ酸を使用
 蛋白質ではなく、アミノ酸の段階にまで分解したものが含まれています。アミノ酸に分解されていない未消化の蛋白質が腸の炎症部位から吸収されると、それが抗原となってアレルギー反応がおこり、クローン病の発症・悪化につながります。

低脂肪
 脂肪は腸管の蠕動運動(便の排出を促進する筋肉運動)を著しく引き起こし、また、消化吸収が悪いため、クローン病では下痢や腹痛の原因になります。消化されずに腸内に残った脂肪が腐敗発酵して腸壁に悪さをするのではないかとも言われ、脂質は非常に少なくされています。
低残渣
 消化吸収されにくいものは極力減らし、腸内に異物が残るのを防ぎます。

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2010年8月25日 (水)

クローン病(5)

栄養障害を来しやすい

 本来、各種栄養素はほとんど小腸で吸収されるため、主に小腸に病変が発生するクローン病では、栄養喪失や吸収障害がおこりやすくなります。下痢によってもたくさんの栄養素が失われますし、下痢や腹痛を警戒して食事の量が減ってしまうことで、普段の食生活からも体に必要な栄養素が十分にとれなくなってしまいます。
 また、一般的に医師がクローン病に使う薬剤スルファサラジンでは、葉酸と吸収部位が拮抗するため、葉酸欠乏性貧血をおこしやすいことが報告されています。
 このように、クローン病では諸々の影響で栄養障害をおこしやすく、それを改善するためにも、栄養療法が重視されています。さらに、栄養補給は栄養状態の改善だけでなく、クローン病の病変や症状自体の改善も期待して行われます。


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2010年8月24日 (火)

クローン病(4)

治療は食事・栄養療法が中心

 1932年に、米国の医師ブリル・バーナード・クローンらによってクローン病という疾患が報告されて以来、その原因は未だに明らかになっていません。腸管から未消化の蛋白質が吸収されることによる免疫異常、アレルギーの一種であることが指摘され、 食餌因子(食生活の欧米化)、あるいは 感染因子(ウイルス・細菌など)、 喫煙、 精神的因子、 環境因子、 化学薬品、 遺伝子的因子などの影響が考えられています。
 原因不明のため、現在のところ根本的な治療法は確立されていません。しかし、症状を抑えながら普通の人と同じように生活をすることは可能で、 症状のコントロール、 QOLの改善、 栄養状態の改善、 腸管外合併症の予防・治療、 精神的サポート等を目的に、各患者さんの症状に応じて内科的治療(栄養療法、薬物療法)や外科的治療(手術療法)が行われています。
 中でも多くの病院が栄養療法を中心としており、一般的には薬物療法、手術療法が主体である医療の現場でも、クローン病の場合は栄養療法が中心となっています。今月は、この一般的な栄養療法について解説します。

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2010年8月23日 (月)

クローン病(3)

下痢・発熱・腹痛が3大症状

 主な症状は次の通りです。
下痢 症状がひどくなると、夜間にも下痢を起こします。
発熱 通常は微熱ですが、肛門に膿がたまるなどして感染症をおこすと、高熱をきたします。
腹痛 食後に痛くなるのが一般的です。
肛門病変 クローン病の60〜85%が難治性痔瘻や肛門周囲膿瘍などを合併しています。若い人に肛門病変がある場合は、クローン病を疑ってみるべきだとも言われます。
下血
体重減少  〜 の症状が長く続くと、体重が減少してきます。


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2010年8月20日 (金)

クローン病(2)

緩解、再発を繰り返す
慢性疾患

 現在、日本には約一万四千人のクローン病の患者さんがおり、毎年約15%の割合で増加しています(図1)。この分でいくと西暦2000年には2万人に達する見込みです。発症年齢をみると、10代後半〜20代の若者、特に男性に多くみられます(図2)。
 クローン病というのは、消化管に潰瘍や裂け目(裂溝)ができる病気で、症状が比較的落ち着いたり(緩解)、再燃・再発したりを繰り返す慢性疾患です。平均余命50年以上と、この病気自体で死に至ることはまれですが、その分病気と長くつきあっていく覚悟が必要でもあります。
 消化性潰瘍はふつう粘膜の表面だけに起こる炎症ですが、クローン病の場合は、粘膜の下層や腸壁など、全層にわたって炎症がおきるのが特徴的です。また、潰瘍性大腸炎は大腸全域におこりますが、クローン病の病変は口唇から肛門まで消化管のどの部位にも生じ、特に小腸と大腸に多く発生します。
 腸管病変だけでなく、様々な腸管外合併症もあります。例えば、虹彩炎(光を受けるとまぶしく感じる)や結膜炎などの目の障害、結節性紅斑、壊死性膿皮症などの皮膚病変、アフタ性口内炎、関節炎、胆石、腎結石、静脈血栓などがあり、特に学齢期に発症すると、この病気のために栄養障害をおこして成長が阻害されやすくなります。

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2010年8月19日 (木)

クローン病(1)

クローン病とは

第28回日本消化吸収学会総会記念市民公開講座
「クローン病患者さんのQOLと医療」

 5月25日、日本消化吸収学会(会長・日本大学医学部第三内科 荒川泰行教授)主催による市民公開講座「クローン病患者さんのQOLと医療」が、日本青年館大ホールにおいて開催されました。
 難病にも指定されている炎症性腸疾患「クローン病」は、食生活の欧米化に伴って日本でも増加しています。治療法はまだ確立されておらず、再発を繰り返しながら慢性的に経過するこの疾患では、社会生活や家庭生活における患者さんたちのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の向上が大きな課題で、それを支える医療側の取り組みも重要です。
 今回の市民公開講座では、内科医や外科医、看護婦、栄養士、保健婦、ソーシャルワーカーなどによる活発な討論が行われ、医師達が模擬患者役と医師役に分かれて演じる「ロールプレイによるクローン病Q&A」(写真)などユニークな企画に、会場に集まった多くの医療スタッフや患者さんたちは熱心に耳を傾けていました。
 クローン病については、本誌252(94・12)号、菅沼内科消化器科医院の菅沼登先生のインタビュー記事でも取り上げていますが、その後の反響は大きく、クローン病の増加、患者さんたちの不安がうかがえます。そこで、この市民公開講座の内容を踏まえて、クローン病についてお話ししたいと思います。


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2010年8月18日 (水)

急増するアルツハイマー型痴呆症(10)

趣味をもっていきいきと
いつも陽気で朗らかに

 はじめに紹介した近藤教授の「脳活性化訓練」でも、自分の好きなレクリエーションほど効果が高いそうですから、やはり自分にあった趣味をもつことはボケの予防にも大変大事なようです。
 趣味とは文字通り、生活に趣きと味わいを与えるものですから、趣味のない人というのは非常に味気ない精神生活を送っているのではないかと推察されます。年をとって何もすることがないというのは実に寂しく、退屈なものです。そうした単調な生活がボケを招くもととなるのです。
 そして物事を楽観的にみていく心のけいこを重ねましょう。先の先まで心配する杞憂タイプの人は本人も楽しく暮らせないし、周りの人も不愉快にしてしまいます。飽くことなく、湿っぽく愚痴を言い続ける人がいますが、これほど非生産的な時間の過ごし方はなく、そればかりか自らだけでなく配偶者など身近な人のボケまで招きかねない実に愚かな仕業です。
 長寿者の精神的特質として、くよくよ思い煩わない、ストレスをためこまないということがあります。つらいことがあってもこれも修業の一つとして違った角度から受け止める心の流れができれば、ストレスが我が身をさいなむ事態をかわしていくことができます。自分が愉快に過ごせないのを人のせいにするのは、すでに心の病が忍び寄っているからです。陽気で朗らかな心は自分でけいこして持つようにしなければ誰も与えてはくれません。
 食生活を正し、脳を刺激すべく良くかんで食べ、活性酸素の害から脳や血管を守る微量栄養素群の摂取に努め、明るく朗らかな心の流れをもって愉快に百歳長寿を目指していきたいものです。

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2010年8月12日 (木)

急増するアルツハイマー型痴呆症(9)

頭脳労働よりも肉体労働!?
よく歩いて体を動かす

 近藤教授の研究でも痴呆症の患者さんには「日頃から運動することが少ない」という特徴が示されましたが、九州大学医学部の研究でも「アルツハイマー型痴呆症は、定期的な運動か肉体労働をする人に少ない」というデータが出されています。
 研究メンバーの一人、清原裕講師が「体を動かすと脳は活発に働く。頭脳労働よりもむしろ有効」と話しているように、適度な運動、特に歩くことはボケの予防に大変有効です。
 家でゴロゴロしている中高年はすでに軽いアルツハイマー型にかかっているという解釈もあるそうですが、高齢者の方は多少大義でも、できるだけ外に出て歩くように努めましょう。
 外に出るだけでも目や耳から家の中にいては得られない新鮮な刺激がいろいろ入ってきますし、歩く行為そのものが直接脳を刺激します。そうして季節を感じとったり、商店街では見慣れない商品を見つけて時代の空気を感じ取ったりと、楽しんで歩くことを心がけて下さい。
 あまり歩けなくなったら、家族は足、特に足の裏をよくもんで刺激してあげたいものです。周囲の人の優しさ、思いやりはボケの悪化を防ぎます。

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2010年8月11日 (水)

急増するアルツハイマー型痴呆症(8)

こんなタイプ、生活習慣では
ボケになりやすい

 アルツハイマー型痴呆症を「老化にライフスタイルや遺伝がからんで起きる成人病の一つ」ととらえている北海道大学医学部の近藤喜代太郎教授(公衆衛生学)は、患者の日頃の精神的、社会的傾向を調べたところ、アルツハイマー型の患者の発病前の精神的・社会的活動は不活発であることが分かりました。しかも、こうした傾向は脳血管型でも同様の傾向を示すことも分かりました。
 例えば、
仕事を除いて手紙や電話をすることが少ない 健康な人18%に対してアルツハイマー型痴呆症患者では70%
友人や親類を訪ねない 健康人27%、患者65%
本や新聞をあまり読まない 健康人8%、患者47%
趣味がある 健康人58%、患者40%——と、患者の日頃の生きる姿勢が消極的であることが浮き彫りにされました。さらに患者は、 日頃から運動することが少ない、 全ての歯を失った人が多い、 意識を失うほど強い頭部外傷を負った経験がある——などの特徴を持つことも分かりました。近藤教授によるとこうした危険因子が全て重なると、発病の危険は一気に約160倍も高まるということです。
 今あげた生活習慣上の危険因子は、痴呆症の直接の原因になるわけではありませんが、こうした危険因子を遠ざける努力はボケの改善に有効な手段となり回避につながります。
 近藤教授は、この考えに基づき「脳活性化訓練」と名付けたレクリエーション活動(陶芸、ゲーム、茶道、カラオケ、簡単な芝居などのレクリエーション活動を毎週グループで行なう)を患者に試みることで、脳血管型では記憶の改善や進行のストップ、アルツハイマー型でも抑うつや興奮などの諸症状が改善されるなど、大きな効果を上げています。

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2010年8月10日 (火)

月刊『自然食ニュース』仙石紘二主幹が、今年7月7日「レインボータウンFM」の「友野秀樹のシンクロ+」に出演ました

『YouTube - 量子医学 フィジオスキャンで全身チェック』
健康マイスター仙石紘二のお元気ですかNo.1
2010.7.7 on Air レインボータウンFM

急増するアルツハイマー型痴呆症(7)

ボケは防げる治せる

 老後は悠々自適で、なおかつ死ぬまでなんらかの形で社会的活動にも参加したい。そんな生活を送りたいと誰もが願っています。
 しかし、高齢化社会に突入した今、テレビや週刊誌などマスコミはこれでもかとばかりボケの悲惨な情報を流して、老後に対する過度の不安、嫌悪感をあおっています。
 ところが、実際には痴呆症は65歳以上では5%がかかっているに過ぎず、高齢者人口の増加で患者数は確実に増えているとはいえ、罹患率からみると減少傾向にあることが東京都老人総合研究所の最近の調査で分かっています(図)。この結果は主に脳血管型痴呆症の最大の引き金である脳卒中の減少に伴うものですが、何にせよ、都老人研のこのデータはボケは不可避なものでなく、防げる治せるという確かな証拠を提示したものといえるでしょう。
 本誌「ボケは防げる、治せる」では食生活、中でも微量栄養素の観点から予防改善策を考えてきましたが、最終回の今月は心の問題も含めて生活習慣からボケ対策を考えてみたいと思います。

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2010年8月 9日 (月)

急増するアルツハイマー型痴呆症(6)

 ビタミンB12の大量摂取 脳神経の働きを賦活し、ボケ気味の人が元の人格に戻る効果が注目されているのがビタミンB12の大量摂取です。
 1日に1500マイクログラム程度摂りつづけているとアルツハイマー型の人も悪化、進行にブレーキが効くようです。


メラトニンの摂取

 アルツハイマー型に多い夜間徘徊などは、生体リズムの異常とみられ、血中のメラトニン量も少なくなっています。
 メラトニンの摂取は活性酸素によるトラブルにも好ましい影響をもつことが期待できるので、就寝時に適量メラトニンをなめて休むということはアルツハイマーの方にも試してみる価値があります。

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2010年8月 6日 (金)

急増するアルツハイマー型痴呆症(5)

イチョウ葉エキスの効用

 日本やアメリカではハーブ扱いされているイチョウ葉エキスは、ドイツ、フランスでは医薬品としても認められています。
 欧米での臨床試験では、脳血管型31人、アルツハイマー型125人の計156人の痴呆症患者を対象にプラセボ(偽薬)と比較したところ、有意な効果が認められ、脳電計にもはっきりとした効果が計測さたとのことです。
 有効成分はイチョウ葉エキス中の抗酸化物質「イチョウ葉フラボノイド」と、血栓予防の働きがある物質の「ギンコライド」とされています。

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2010年8月 5日 (木)

急増するアルツハイマー型痴呆症(4)

ビタミンEの充分な摂取

 最近、アメリカでビタミンEの摂取量を充分増やすことでアルツハイマーの症状の進行を相当遅らせることが可能になるということが報ぜられました。
 脳に酸素を運んでくれる赤血球膜の過酸化脂質化を防ぐためには、電気的極性をもつビタミンEは不適ですが、脳の中での脂質や蛋白質の酸化障害を防ぐためにはビタミンE等の抗酸化ビタミンが有効ということでしょう。
 活性酸素はいくつものタイプがあるので、ベータカロチンやビタミンEだけというのではなく、ミネラル・ビタミン・植物のエキス等で総合的に活性酸素に歯止めをかけるようにするのが現実的でしょう。

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2010年8月 4日 (水)

急増するアルツハイマー型痴呆症(3)

赤血球膜の過酸化と
ベータカロチン

 東北大学農学部の宮澤陽夫先生は、アルツハイマーの7割の人の赤血球膜から、健康な人の3〜10倍もの過酸化リン脂質を検出したことから、「赤血球膜に過酸化脂質がたまると、酸素が脳にいかなくなり、脳が酸欠になって細胞が壊れる」、さらに、「アルツハイマー型痴呆症に特有の異常蛋白ベータ・アミロイドは、脳で脂質過酸化が進んだ結果、脳に脂質ラジカルができ、それが脳の蛋白に反応して変性蛋白が生成した」という仮説を立てました。
 そこで、赤血球膜の過酸化脂質を防ぐものとして、いろいろな抗酸化物質を試したところ、ベータカロチンが有効ということが分かり、アルツハイマー型痴呆症の予防にベータカロチンの摂取が期待されています。

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2010年8月 3日 (火)

急増するアルツハイマー型痴呆症(2)

アルミニウムを摂取に
しないよう注意する

 アルミニウム原因説は、脳神経が神経原繊維変化した細胞の核ではアルミニウムの含有量が高くなっていることから着目されました。
 しかしアルミニウム原因説は決定的な決め手がなく、確定されませんでした。そんな中で、湯本昌・元東大医学部助手を中心とする研究グループは、動物実験で、「体の中に入ったアルミニウムは、かなりの量が短期間のうちに脳に蓄積される」ことを明らかにし、一般に衝撃を与えました。
 アルミニウムは、飲料水の他、食品添加物(ミョウバン、ふくらし粉等)や大衆薬品(制酸胃薬、制汗剤等)、さらにアルミ缶やアルミ鍋などの調理器具や容器から、経口・経皮摂取されます。
 アルミニウムの体内の侵入を防ぐには、
アルミニウム製の調理器、容器を避ける、
アルミニウム入りの薬は避ける、
運動や遠赤外線サウナ等で発汗を促進し、アルミニウムの体外排泄を助ける、
アルミニウムの害を抑えると言われているセレニウムの多目の摂取に心がける——等のことがあげられます。

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2010年8月 2日 (月)

急増するアルツハイマー型痴呆症(1)

急増するアルツハイマー型痴呆症

 「脳血管型痴呆症」と並んで代表的な痴呆症である「アルツハイマー型痴呆症」は従来欧米に多い痴呆症として知られ、我が国での発生比率は脳血管性痴呆6に対して4とされていました。
 しかし、日本でも高齢化社会に入って急速にアルツハイマー型が増加、昨年東京都が行なった調査では、都内の痴呆老人ではアルツハイマー型がついに脳血管型を抜きました。
 アルツハイマー型痴呆症は、血栓によって局所的に血管がつまっておきる脳血管型痴呆症と異なり、脳の神経細胞が広い範囲で繊維化して減少し、正常者の脳に比べて脳は著しく萎縮して、神経細胞の脱落箇所の空洞化が見られます。脳には「神経原繊維(PHF)変化」と「老人斑」等の変性蛋白が生成され、アセチルコリンなどの神経伝達物質も減少するのが特徴的です。
 症状は物忘れに始まり、次第に精神活動が不活発になり、最終的には人格崩壊にいたる病気です。アメリカのレーガン大統領はこの病気が進行し、今やほとんど何もわからなくなった状況といわれています。
 原因については、様々な仮説が出されているものの未だに確定されていません。しかし、世界中の多くの研究によって少しづつ原因の解明と予防に光明が見えてきました。今月はそのうちの個人で応用できるいくつかの予防法を紹介します。

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