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2009年5月

2009年5月29日 (金)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(67)

マスコミの目覚め

 今日の平均的な人々は、五〇年前の平均的な人々の二倍も肉類を食べているのだ。家畜による環境破壊に対する意識は、広くマスコミに注目され始めている。《タイム》誌の一九九九年のある記事は、環境上の問題によってまた肉が食べられない時代がやって来るかもしれないと主張している。「ちょうどタバコが経済や社会全体にどれほどのコストを強いているかに目覚めたように、世論はやがて、牛、鶏、豚、羊、そして魚類の大量生産に関わるコストはもはや助成することも無視することもできないと気づくだろう。コストとは、新鮮な水や土地などの資源のひどく低効率な利用法、家畜の糞による深刻な汚染、心臓疾患をはじめとする各種の退行性疾患の増加、そして地球のさまざまな命を支えている森林の大規模な破壊などである」

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2009年5月28日 (木)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(66)

植物性の食事は資源消費が少ない

 こうした暗い予測には、まばゆい一条の光が射し込んでいる。人口を管理することの可能性はほぼ絶望的だが、ピメンテルとケンダルは、世界の食料供給をすぐさま大幅に改善する方法があると考えている。人間が食べるべき穀物資源が、驚くほど大量に家畜の飼料になっているとわかったからだ。

 二人によると、世界の穀物の三八%は家畜の餌になっている。「たとえば米国では、家畜の餌に使われる穀物は、年間生産量三億一二〇〇万トンのうち一億三五〇〇万トンに及びます。これはヴェジタリアン四億人を十分に養っていける量です。もし人間、とりわけ動物性蛋白質をたっぷりと含む食事をしている先進国の人々が、植物性蛋白質中心の食事に切り換えれば、かなりの量の穀物を人間の消費に差し向けることが可能なのです」

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2009年5月27日 (水)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(65)

地球はいったい何人を養えるか?

 地球が現在、まがりなりにも六〇億人を、そのうち相当数の人々は不十分ながらも食ベさせていることは明らかである。しかし地球では、今後の五〇年から一〇〇年にかけて、六〇億人から八〇億人が食べていけるのだろうか?「では、化石燃料の使用を減らし、持続型農業を行ない、エコロジーに配慮したとします。さて、地球には何人が住めるのでしょう?」

 ピメンテルは言った。「それらの持続性の条件が揃えば、地球は最大で二〇億人を養っていけるでしょう」

 二〇億人は、現在の世界人口の三分の一にも満たない。

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2009年5月26日 (火)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(64)

化石燃料と農業

「現代的な農業において石油が表土や水と同じくらい大切な生産要素になっていることは見過ごされています。世界の表土は浸食によって失われつつあるが、石油から作る肥料や農薬のおかげで、それを補って余りある増産が可能になっているのです。そして生産性の高い農場では、ディーゼル農機具が使われています」

「今日的な農業は、どれくらい石油を使うのでしょう?」

「わずか一ヘクタールのトウモロコシ畑を耕作するのに、約一三二五リットルの石油が必要です。トラクターの燃料や農薬にも使いますが、大部分は肥料のためです。今日の肥料や農薬の大半は、石油から作られているのです。つまり、収穫は事実上、石油に左右されているのです」 しかし、やがて石油価格が高騰するとピメンテルは予測しています。

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「したがって私たちは、限りある石油とその他のエネルギー源に、食料生産体系を徹頭徹尾、頼っているわけです。今のところ、現代的農業の高生産性はおおむね安い石油のおかげです。石油価格が上がり始めたらおそらく二〇〇五年から二〇一五年の間にそうなるでしょうが、畑にたっぷりと施肥する資源はなくなります」

2009年5月25日 (月)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(63)

 二人は次に、将来の水供給を分析した。その結果、米国でも他の地域でも、水という貴重な資源の供給は減っていることがわかった。もっとも深刻な枯渇問題は米国中西部で起きている。

 約一〇〇年ほど前に開拓者たちが中西部に入植したとき、無尽蔵と思われる水が地下に眠っていた。オガラーラ帯水層である。これはサウスダコタからテキサスまでに及ぶ大地底湖で、面積も深さも膨大だったので、いくら汲み上げても大丈夫そうだった。

 しかしディーゼル動力の汲み上げポンプが、オガラーラの将来に暗雲をもたらした。一分当たり三〇〇〇リットル以上汲み上げられるディーゼル動力ポンプは、腕に止まった蚊が血を吸うようだった汲み上げを、動脈破裂に変えた。農民たちは後先を考えずにポンプを使った。そしていまやオガラーラの残り少ない水は枯渇まぎわである。この地下帯水層は大半の地域で四〇年以内に干上がってしまうだろう。

 灌漑は収穫を飛躍的に増大させるが、世界の主要な穀倉地帯では、水不足によってますます灌漑が難しくなっている。中国の小麦とトウモロコシの穀倉地帯では、地下水の水位が年に四メートルずつ下がっている。地下水位の低下は、同じくインドや他の数カ国でも起きている。このように世界規模で水資源が枯渇していることによって、人口当たりの灌漑耕作面積は、一九七八年以来すでに六%減っている。そしてピメンテルの予測では、これもほんの始まりに過ぎない。

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2009年5月22日 (金)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(62)

地球の資源を知る

 ケンダルとピメンテルは、地球はいったい何人の人間を支えられるのかという、実に根本的な研究をした。彼らの分析は非常に複雑だが、論文の構成はごく単純だ。まず人口増加の現況を調べ、次に地球の耕作能力について分析したのである。分析は、収穫を決定する三要素──耕地、水、そしてエネルギー──に基づいている。

農地

 人口増加に応じて食料を供給するもっとも当たり前の方法は、耕作地を増やすことである。そこでケンダルとピメンテルは、今後どれだけ農地が増やせるかということから研究を始めた。結論は不吉だった。地表の三〇%は凍結しているか砂漠か人間が到達できないなどの理由で農地に向かない。さらに一〇%の土地は、農地以外の用途に使われていた。住宅、道路、工業地域、都市などである。米国人が一人増えるたびに、〇・四ヘクタールずつ新たな土地が必要になる。住宅、道路、工業地や商業地のためだ。貧国の人々も、アメリカ人ほどではないが、それでも土地を必要とする。二〇二〇年までに地球の人口が二五億人増えたら、このように土地もさらに必要になるので、耕作用地は四億ヘクタール減る──それがケンダルとピメンテルの試算だった。

 さらに驚くべきこともわかった。膨大な耕作地が著しく浸食されていることである。表土は耕作に欠かせない。しかし残念ながら、世界の耕作地の表土は減り続けている。世界的に、表土は自然に再生できる割合の一六倍から三〇〇倍の勢いで失われている。

 こうした限界を考えて、ケンダルとピメンテルは、地球の耕作地は、三分の一以上増やすことはできないと結論している。来る五〇年の間に世界人口が倍増する見込みを考えると、ゆゆしき結論である。

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2009年5月21日 (木)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(61)

 エリック・マーカス著『もう肉も卵も牛乳もいらない!』(早川書房)の徹底紹介を重ねて来ましたが、今月はパート3の「食卓を超えて」の紹介です。是非、この本を書店で求め、座右の書の一冊にして戴きたいとの思いでの逐章紹介です。
 この章の扉に「ヴィーガニズム(完全菜食主義)は単なる受身の克己ではありません。むしろ積極的な社会変革に先鞭をつける行為であり、常に最高の理想を追い求めるものです。」というジョアンヌ・ステパニアックの言葉が紹介されています。私たちに誇りを持たせてくれる含蓄のある言葉ですね。

─・─・─

世界飢餓

 世界人口は一九三〇年には二〇億人、一九六〇年には三〇億人、一九七
五年には四〇億人、一九九〇年には五〇億人に達した。そして一九九九年の後半に、世界人口は六〇億人に達した。一九七〇年は人口増加率が歴史上最高だった年だが、この時には世界人口は三四年ごとに倍増する勢いだった。その後、人口増加率は少しは減ったが(現在の人口倍増のサイクルは四〇年)、世界人口はいまも、一日当たり二五万人ずつ増えている。

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2009年5月20日 (水)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(60)

 肥育場が存在するのは、牛の値段が重量ベースで決められるためである。牛には、絶え間なく餌を食べ続ける習性がある。進化上、草、葉、灌木などのカロリーの低い繊維質を食べるようになっているため、こうした習性が必要なのである。

 肥育場のオーナーはこれを利用して、草よりもずっとカロリーの高い濃縮飼料ばかり食べさせる。数週間もすると、牛は自然な体重よりも一〇〇キログラム以上も大きくなる。濃縮飼料はこのように利益増大には寄与するが、植物を消化するために四つの胃を持つ牛の消化器系には不適切である。

 肥育場のオーナーは、できるだけ費用をかけずに牛に蛋白質とカロリーを与えるために、あらゆる手を尽くす。研究者によっては、鳥の羽根や血を牛に与えることを推奨しているが、これなどはまだましな方かもしれない。ブロイラーのゴミ─糞、敷き藁、その他の廃棄物─は、飼料用穀物よりもずっと安い牛の餌だ。過去数年、ブロイラーのゴミを牛に食べさせることは、普及の一途をたどっている。

 肥育場の牛は、成長を促進するためにホルモンの錠剤を埋め込まれているが、これは異常な暴力的行動を誘うことがある。埋め込んだ錠剤が体内で割れると、血中のホルモン濃度が急激に高まり、「ブリング」と呼ばれる攻撃的な性行動を誘発するからだ。これは他の牛に対して無理にマウンティング(交尾行動)を仕掛けることだが、仕掛けられた牛はひどく傷つくし、そこから感染症を起こす。

 肥育場では牛が巻き上げる砂のせいで空気の汚染がひどく、牛の呼吸器に障害をもたらしている。肥育場で死ぬ牛の三頭に二頭は、呼吸器疾患を持っている。

 しかし牛が大量死しない限り、肥育場のオーナーは死因を調べようとはしない。肥育場で牛が死んでも、獣医に検死を依頼する割合は二割に満たない。

 牛は肥育場で約二カ月ほど太らされてから食肉処理場に送られる。餌

 肥育場が存在するのは、牛の値段が重量ベースで決められるためである。牛には、絶え間なく餌を食べ続ける習性がある。進化上、草、葉、灌木などのカロリーの低い繊維質を食べるようになっているため、こうした習性が必要なのである。

 肥育場のオーナーはこれを利用して、草よりもずっとカロリーの高い濃縮飼料ばかり食べさせる。数週間もすると、牛は自然な体重よりも一〇〇キログラム以上も大きくなる。濃縮飼料はこのように利益増大には寄与するが、植物を消化するために四つの胃を持つ牛の消化器系には不適切である。

 肥育場のオーナーは、できるだけ費用をかけずに牛に蛋白質とカロリーを与えるために、あらゆる手を尽くす。研究者によっては、鳥の羽根や血を牛に与えることを推奨しているが、これなどはまだましな方かもしれない。ブロイラーのゴミ─糞、敷き藁、その他の廃棄物─は、飼料用穀物よりもずっと安い牛の餌だ。過去数年、ブロイラーのゴミを牛に食べさせることは、普及の一途をたどっている。

 肥育場の牛は、成長を促進するためにホルモンの錠剤を埋め込まれているが、これは異常な暴力的行動を誘うことがある。埋め込んだ錠剤が体内で割れると、血中のホルモン濃度が急激に高まり、「ブリング」と呼ばれる攻撃的な性行動を誘発するからだ。これは他の牛に対して無理にマウンティング(交尾行動)を仕掛けることだが、仕掛けられた牛はひどく傷つくし、そこから感染症を起こす。

 肥育場では牛が巻き上げる砂のせいで空気の汚染がひどく、牛の呼吸器に障害をもたらしている。肥育場で死ぬ牛の三頭に二頭は、呼吸器疾患を持っている。

 しかし牛が大量死しない限り、肥育場のオーナーは死因を調べようとはしない。肥育場で牛が死んでも、獣医に検死を依頼する割合は二割に満たない。

 牛は肥育場で約二カ月ほど太らされてから食肉処理場に送られる。


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2009年5月19日 (火)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(59)

肉牛


 「ひづめつきの靴革」などとも呼ばれる肉牛は、食肉や副産物のために飼育され、一般に荒々しいが鈍感な動物と考えられている。最後に人間様の役に立つまでは、群れごとつつき回されるのが当然と思われているのだ。

 米国の肥育場の中で家畜をきちんと扱っているのは、わずか二〇%〜四〇%。それどころか、「約一〇%は慢性的な虐待者で、不必要で過度な虐待を許している。牛を投げたり、傷ついた動物を虐待したり、または宗教上の理由から解体に先立って牛を生きたまま宙づりにするという暴力的な拘束法によってである」という報告もある。残る五〇%〜七〇%の肥育場では、無能力や管理不足による虐待が見られる。

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2009年5月18日 (月)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(58)

ヴィール牛

 ヴィール牛は、あらゆる牛の中で、もっともひどい扱いを受けている。子牛は産後すぐに殺されなければ、高価な「ミルク育ちのヴィール」になる。たいてい産後すぐさまか、遅くとも生まれた日のうちには母牛から引き離される。肉の柔らかさという値打ちを保つため、子牛は筋肉を発達させないよう普通に動くことすら許されない。そのため、肩幅よりわずかに広い程度の木枠の中に鎖でつながれる。白みがかった「ミルク育ちの」ヴィール肉と聞けば、母牛の乳を飲む姿を思い描くかもしれない。しかし、現実はそうではない。子牛たちには、得てして強力な抗生物質を含む代用乳が与えられる。この「ミルク」はぬかりなく鉄分抜きにしてある。ピンクがかった白い理想的な肉を生産するために、牛を貧血にしなければならないからだ。

 ヴィール牛は生後一六週間で木枠から出される。生まれてすぐに木枠に押し込められてから、初めて解放される瞬間だ。そしてそのままトラックに乗せられ、食肉処理場へと運ばれる。

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2009年5月15日 (金)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(57)

雌牛と子牛

 九〇%以上の子牛は、生後二四時間以内に母親から永遠に引き離される。酪農場によっては、生まれた瞬間に母子を離れ離れにする場合がある。約五頭に一頭の子牛がこうした運命をたどる。その他の生まれたばかりの牛のほとんどは、母牛とはわずか数時間しか一緒におらず、母牛の乳首から乳をもらえる子牛はその半分もいない。母子がともに悲しんでいるのは一目瞭然だと言う。

 牛はもともと二〇年ほども生きる。しかし、三歳を超える頃から、妊娠する度に産乳量が減っていく。そのため五歳ごろになると食肉処理場に送られ、新しい牛と取り替えられる。こうした廃乳牛の肉は、性的に成熟する前に去勢した雄牛に較べて固い。したがって主な用途はファストフードのハンバーガーやその他の安い挽肉である。

 毎年、病気による衰弱で立てなくなる牛は数万頭に及ぶ。衰弱して倒れた牛はダウンド・カウ(もしくはダウナー)と呼ばれて殺される。治療を施しても経費がかかるばかりだからだ。自力で立てなくなっても、息があるうちに食肉処理場に持ち込めば合法的に人間の食用にできるので、ダウナーはしばしばトラックに引きずり込まれて食肉処理場送りになる。

 鶏卵業界と同様に、生まれた牛の半分は、要らない雄である。酪農業界ではこれをヴィール(食肉用子牛)産業に売る。

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2009年5月14日 (木)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(56)

乳牛・肉牛の飼育

 大企業が乳牛や肉牛の畜産を支配するにつれて、牛の健康への配慮、精神的な安らぎ、そして自然の摂理は無視されている。

 子牛肉になるヴィール牛は立ったまま狭い枠箱に監禁され、多くの乳牛は、出産後三ヶ月も経たないうちにまた種付けされる。肉牛の飼育環境はあらゆる食用動物の中で最もましだが、それも放牧場から出荷前の肥育場に移されるまでで、そこでは鶏舎の敷き藁や糞混じりの「餌」を食べさせられることもある。

 大規模酪農場では、より少人数でより多くの牛を飼うことによって、コスト節減をしている。ニューヨーク州シラキュースの、ある酪農家協同組合の組合長クライド・ラザフォードは、いまに作業員一人当たり、年に五〇〇トン以上の牛乳を生産するようになるだろうと予測している。今日、酪農業に参入してやっていくには、通常一〇〇〇頭から三〇〇〇頭の乳牛が必要である。業界筋も、今日の酪農業がかつての独立中小農家中心のころから大きく変わってしまったことを認めている。アグリビジネス界の代表的な業界誌《フィードスタッフス》に二〇〇〇年一月に掲載されたあるコラムにいわく、「〔現代の大半の酪農家は〕各種の現実的な目的のために、ウォール街の原則を取り入れた工場農家である」。

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2009年5月13日 (水)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(55)

 森林あるいは草原で狩りをして食用動物を捕まえる不確実性からいえば、家畜として繁殖させ、それを食用にする商品として売るという方が、遙かに経済効率が良いというのは、誰が考えてもそうなのですが、ここには何の倫理的規制もないので、本誌に長年寄稿してくださっている文明評論家の太田龍先生のおっしゃる「はじめは家族の一員でもあった家畜を飼うことが、産業化とともに次第に消費者を含め、畜産に関連する人々の心を荒廃させ、ついにはヒトの家畜化をもたらすようになってきた」という根元的批判に、今こそ心ある方は耳を傾けるべき時だと思います。

 日本綜合医学会の甲田光雄会長も「〝愛と慈悲〟の心無くしては、菜食生活、少食生活は出来ない」と教えておられますが、食用とされる動物の飼育のされ方の実情から目を背けさえしなければ、普通の感覚の人であれば、動物性食品はまず食べられない程度の「愛と慈悲」の心はわいてくるはずです。
 そうなると、動物性食品を食べる人が激減するので、そうならないよう、実情に対してへの隠蔽が行われているので、普通の人は、家畜飼育の現状をほとんど知らないのです。

 マーカスさんの『もう肉も卵も牛乳もいらない!』では、その隠されたアメリカ畜産の実情の一端を教えてくれています。是非、エリック・マーカスさんの『もう肉も卵も牛乳もいらない!」』を書店でお求めになり、常に座右に置いて下さい。

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2009年5月12日 (火)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(54)

米国牛肉輸入再開へ

今年十一月中旬、アメリカのブッシュ大統領の訪日に合わせるように、BSE感染の恐れありということで二年ほど停止していたアメリカ産牛肉輸入が、とりあえず生後二十ヶ月以内のものに限り、解禁される流れに道が開かれました。

 月齢二十ヶ月かどうかのチェックは確たる証拠なしにおおよその見当でされるようですし、国際基準だということで、すぐ三十ヶ月にされるレールが敷かれています。

 一方で、十一月下旬には、アメリカで生活するアメリカ人の中にBSE感染と見られる新たな脳症患者が見つかったとも報道されました。

 詰まるところ、「絶対の安全は保障できない、よほど運が悪くない限り、まず大丈夫でしょう」、ということでの政治決着なのでしょうから、私たちとしては牛肉は金輪際食べないとする以外、BSE感染から身を守る方法はないということになります。

 ブタにしろ、ニワトリにしろ、マトンにしろ、肉は栄養がとれるし旨いというので人気があるわけですが、それらを好んで食べるようになって、①ヒトは奇病・世界的に蔓延する命取りの伝染病の不安に絶えず脅かされるようになったこと、②肥満・血管心臓病・糖尿病・ガンなどをはじめとする生活習慣病で倒れる人が多くなったことは否定のしようもありません。

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2009年5月11日 (月)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(53)

 もう一つ、しっぽ噛みやケンカにつながることは確実であるにもかかわらず広く行なわれている行為は、なじみのない動物同士を狭苦しい場所に詰め込むことだ。鶏と同じく、豚も家族のような階級社会をつくり、これによって社会的な秩序を保ち、ケンカを防いでいる。慣れない豚同士が一緒にされると、こうした秩序が崩れてしまう。どの豚が優位かがわからなくなってしまうので、ケンカが発生するのだ。

 現代的な生産手法によって歪められているもう一つの自然な行為は、豚が餌を食べる方法である。野生の豚にとって、行動の中心は食べることや餌を探すことである。野生の豚は、歩いている時間の半分は何かを食べている。若木や木の葉、昆虫から時には小動物までが餌になる。この性質は工場農場ではまったく考慮されない。餌は一種類だけしか与えられないのだ。蛋白質豊かな濃縮飼料で急速に豚を成長させるのである。現代的給餌法では、豚は一日に必要な餌を、わずか二〇分で食べてしまう。こうした濃縮飼料はカロリーこそ十分だが、食欲はおよそ満たさない。

 ある研究者は、こう書いている。「濃縮飼料は、栄養上の必要は満たしながら、飢えを満たさない
ことが多い。さまざまな食べ物から最適なものを選ぶという強い固有の欲求、食べ物を探しまわるという欲求、そして食べ物とそれ以外を口で区別するなどの欲求は、現代的生産体制ではまったく満たされない」

 こうした濃縮飼料が豚の肉付きの点で素晴らしい働きをすることは言うまでもない。しかし濃縮飼料は豚の栄養上のニーズにあまりにも不適当なため、実際、彼らの内臓を痛めている。研究者が六〇〇〇頭の解体された豚を対象に調べた結果、五一%が肝臓に異常を持っていることがわかった。原因は濃縮飼料だった。(この章の紹介以上)

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2009年5月 8日 (金)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(52)

豚の一生

 生後間もなく、作業員は赤ちゃん豚の耳に識別用の切れ目を入れる。麻酔は用いられない。ケンカによる怪我を防ぐために牙も抜かれるが、この際も麻酔は使われない。雄豚は去勢されるが、これも麻酔なしだ。当然ながら、局所麻酔をしないときの方が、豚たちはより強く鳴き叫び、心拍数も上がった。

 豚は、できるだけ狭いスペースで飼育される。若い一一〇キログラムの豚一頭に対して、〇・八平方メートルのスペースが推奨されている。

 こうした過密飼育はスペースだけではなく、餌を節約する手段でもある。多くの人々が健康で自然と考える豚たちの徘徊行動は、好ましくないコスト要因なのだ。現代の養豚家は、豚たちができるだけ動かないことを望んでいる。豚が動きまわれば、高価な餌が身になる代わりに運動エネルギーとして消費されてしまうからである。豚を過密環境に置けば、身体活動は低下し、利益は増える。

 どんな豚の集団にも時折のケンカは付き物だが、ストレスをつのらせた豚は、互いにしっぽを噛みちぎり合うのである。鶏のつつき合いと同様に、豚のしっぽ噛みは飼育環境の過密度とストレスが増すにつれて激化する。生産者らはこの問題に対処するために、豚のしっぽを切ってしまう。またしても、麻酔は用いられない。豚のしっぽを切るのは、鶏のくちばしを切るのに実によく似ている。農家は暴力性を煽る過密飼育環境を改善しようとはせず、動物の身体を切り刻むことで問題に対処するのである。

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2009年5月 7日 (木)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(51)

 解体された豚六〇〇〇頭を対象にした最近の調査では、七一%が肺炎を起こしていた。これほど高率の呼吸器疾患の原因は、豚たちが四六時中耐えている空気の質のためかもしれない。養豚場に足を踏み入れた人は、反射的に息を殺し、鼻から空気を吸い込むまいとする。空気は塵まみれで、アンモニアのにおいが鼻を刺す。蒸発した豚の小便が舌にまとわりつき、肺に病的な重い感触を残す。養豚家たちは空気の質を改善するために手を尽くしているが、ほとんど進歩がない。業界は外の新鮮な空気を入れる方法を提案されても、費用が高すぎる、寒い時期にはとりわけ金がかかると、拒絶している。

 養豚労働者は一時的に豚舎に入るだけだが、それでも呼吸器疾患を抱えている。米国、カナダ、スウェーデンの養豚労働者の六〇%は呼吸困難を訴えている。空気の質についてのある報告書は、こう締めくくっている。「さらなる研究を待つ一方で、われわれの結論は、塵を吸い込む危険を最小化するには、豚舎に入るときには常にガスマスクを着用することである」研究報告は、豚の健康については何も触れていない。

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2009年5月 1日 (金)

『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(50)

殺伐とした飼育環境

 豚舎は最低コストで最大の豚を収容できるようにデザインされている。商業養豚舎では、コンクリート枠の床が標準である。これなら糞尿は枠の下の回収場所に落ちるので、清掃の手間が省ける。床全面がこうしたつくりになっている畜舎では、豚は敷き藁も無しに固い床に寝る。藁を敷いても床枠から落ちてしまうからだ。こうした床材の畜舎が増えるにしたがって、養豚業界では敷き藁の需要が減っている。しかし、各種の研究ではいずれも、敷き藁が豚の心理にも肉体にも望ましいことが証明されている。コンクリートの上に寝ることは不快なだけではない。時間が経つうちに、深刻な健康被害が出る。関節の腫れ、皮膚の摩耗、そして脚部の深刻な擦過傷や病菌感染などだ。これは豚のストレスを増し、喧嘩や共食いの発生率を高める。

 一九九〇年の調査では、民間の養豚場の四箇所に一箇所が、一年に一度も獣医を呼んでいないことがわかっている。

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『もう肉も卵も牛乳もいらない!』を読む(49)

※今回からしばらく豚インフルエンザ関連の話が続きます。

「養豚産業」

 一九八〇年代になると巨大企業が進出してきて、養鶏産業と同じ大規模飼育システムを持ち込んだ。こうした養豚場は、ほとんど息もできないほどの空気、不健康な動物たち、想像を絶するほどの過密飼育、そしてなけなしの利益率を伴う。いや増すコストを打ち負かして利益を上げるためのルールはシンプルだ。より規模を拡大し、人間の労働の余地を減らすことである。その結果、今日の商業生産体制下の豚たちには、ほとんど人目が行き届かない。


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