ハゲも治る希望が…(3)
ハゲは、変形型男性ホルモンと
その受容体が原因という説
多量の脱毛に困る人たちのスタートの大半は20代前半です。その頃がもっとも男性ホルモンの分泌量の多い時期です。私もそうでした。
今のところ、一番有力なのは、過剰な変形型男性ホルモンがその受容体(レセプター)と結びついて初めてハゲるという説です。この説ではこの変形型男性ホルモンと、その受容体の2つの因子を同時にもった人がハゲ体質ということになります。男性ホルモンが変形してしまうかどうか、またこの受容体をもつかどうかは、遺伝が関係しているということです。この遺伝子は母方を通じてのみ遺伝するといわれています。私も母方の祖父はヤカン頭でした。
この説では、女性が遺伝の関係でたとえ受容体(レセプター)をもっていてもハゲないのは、変形型男性ホルモンが少なく、それなりにバランスがとれているからです。
但し、閉経をはじめ、何らかの事情でホルモンバランスが崩れると、脱毛が多くなってしまう女性がいますし、例えば過度のダイエットなどでホルモンバランスが崩れても、男性型若ハゲタイプの薄毛になることもあります。
遺伝的要因がある人は、5αリダクターゼという酵素が毛乳頭や皮脂腺にできてしまい、この酵素の還元作用でテストステロンは5αジヒドロテストステロン(5αDHT)というさらに強力な男性ホルモンに変化するのです。
そして、この変形型男性ホルモンが毛根の毛母細胞に運ばれてレセプターが作用してその中に入り込むと、毛母細胞が細胞分裂するときに起きるタンパク合成を邪魔し、別のタンパク合成をすることにより、細胞分裂が止まってしまうのです。その結果、本来なら2年くらいある成長期が半年か1年で退縮期から休止期へと移行してしまうわけです。新毛の発生は休止期を過ぎないとはじまりません。
若ハゲの初期段階で、どうも最近髪の毛が細くなったなと感じるのは、5αDHTにより毛母が弱ってきたからなのです。次の段階では短い毛が抜けだすようになり、その後、地肌が見えだした段階では、すでに毛母は働きをやめてしまって冬眠状態なのです。
いずれにしても、テストステロンが5αリダクターゼの還元作用で5αDHTに変化し、この5αDHTが毛母細胞の細胞分裂を抑制するというのが、 男性ホルモン型脱毛の生理学的な仕組みということになります。同じように多くの男性ホルモンが作られながら、ハゲる人とハゲない人との違いは、テストステロンを5αDHTに変える5αリダクターゼという物質の体内での生成量の違いということになります。
ハゲが遺伝するポイントの一つは、この5αリダクターゼが多く生成されるという体質が遺伝することもあるのではないかといわれています。 この体質はもちろん女性にも遺伝します。しかし、女性がハゲない、または薄毛程度でとどまるのは、テストステロン分泌量が男性の1/20ぐらいなので大きな脱毛に進まないからです。ところが男子を産むと、その子はしっかりとハゲの体質を受け継ぐことになります。
![]()
![]()
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 微量栄養素講座4 ミネラル各論(4)(2009.07.10)
- 微量栄養素講座4 ミネラル各論(2)(2009.07.08)
- 微量栄養素講座4 ミネラル各論(1)(2009.07.07)
- 微量栄養素講座3 ミネラル総論(2)(2009.07.06)
- 微量栄養素講座3 ミネラル総論(1)(2009.07.03)






コメント