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2008年11月28日 (金)

安保徹先生の著作に学ぶ (13)

自律神経を理解する
─交感神経・副交感神経の働き─

安保 で、こういう無理する、楽するをですね、もっと医学的に理解すると、自律神経の理解で、謎に辿り着くことができます。

 自律神経は、私達の調節系の中でも最も歴史が古くて、基本的な調節系なんですけど、興奮の体調をつくる交感神経と、リラックスの体調をつくる副交感神経で、頑張れたり休んだりしてるわけです。さっきいった無理する無理するって生き方はですね、頑張れる体調をつくる交感神経が、やたらに長時間緊張しっ放しの生き方っていいかえることができます。交感神経緊張の持続なわけです。

 交感神経は興奮の体調をつくりますから、脈は速く、呼吸は荒く、血圧は高く、血糖は高く。これはいろんな無理のきく体調なんですけど、こういう体調を1日中維持するっていうことは、もう病気の流れの世界で、高血圧症だったり糖尿病だったり、興奮して夜眠れない不眠症だったりするわけです。

 一方、リラックスの方の体調をつくる副交感神経は、休息、眠る、あともう1つ、私達がご飯を食べて消化して吸収して排泄する一連の消化器の機能をですね。全てリラックスの神経、副交感神経で動かしています。ですから私達は、物食べた時、満足そうにしてますし、イライラした人でもだんだん穏やかになる。かなり怒ってた人でも怒りはおさまってます。そのぐらいですね、消化器の働きが副交感神経。この理解はすごく大切です。

 今日のテーマ、さっき沼田先生がいったような食養の世界も、やっぱり圧倒的に大人の病気は無理して起こることが多いわけですから、交感神経緊張の持続、そこから脱却するっていうのは、良い食事をとってですね、体を休めて、で、ストレスに負けない体をつくるっていうような流れ。それを一番基本的に支えてくれるのは消化管を動かして、いわゆる食養でですね、その持続する交感神経緊張状態から脱却することだと思います。

 で、こうやって交感神経、副交感神経の働きがわかるとですね、体に悪いこととか良いことっていうような、漠然としたいい方をしないですむようになるわけです。

 さっきいったあんまり筋肉を使わないで、おいしいごちそう食べて、滅多なことで動かんっていうような生き方選んでる人達は、副交感神経の過剰優位な生き方って捉えれば良いわけです。

 副交感神経は呼吸も穏やか、脈も少ない、血圧は低い、血糖は上昇しない。これはもう休むための最高の内部環境なわけですけど、この内部環境が本来働くべき時も、そのまま低いレベルでいると気迫がない、無気力。子供だったら、学校にいく気力もない、不登校。あるいは頑張って学校にいってもすごいかったるくてですね、何か迫力がないわけです。するとやっぱり私達は自律神経の理解を持ってくるとですね、無理する病気の謎もわかるし、楽して破綻を来たす謎もわかるわけです。

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