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2008年11月26日 (水)

安保徹先生の著作に学ぶ (11)

安保徹先生講演録 「病気になるメカニズムと治し方」(3)

病気の成り立ち

安保 で、1つの流れは遺伝子、あるいは分子の研究なんですけど、遺伝子、分子の研究は細胞の中の伝達経路とかですね、あるいは、その中に記憶されて残って、同じ個体をつくるための遺伝子とか、すごく面白い謎がどんどん解けてるんですけど、この分野の研究が盛んになったからっていって、本当に病気の謎が解けるかっていうのは、なかなか疑問が多いわけです。何でかというと、遺伝子の異常で起こるっていうような流れでですね、病気の謎が解けるとは思えないわけです。

 何でかというと、私達生命は30数億年ぐらいの歴史を経て進化してきて、で、やっぱり繁栄を続けてですね、なんか複雑になったから遺伝子が間違いを起こすとか、あるいは遺伝子からつくる分子が不完全だって流れで破綻を来たしてるようには思えないわけです。

 じゃあ、何で病気になっているかってのをわからないままだとですね、やっぱりさっきいったように、対症療法の流れに入るしかないですけど、私はやっぱり病気の本当の原因はあると思います。

 で、その原因はですね、私達が30数億年かけて進化で獲得した適応力を超えた生き方をするかどうかにかかっていると思います。
 すごい無理な生き方を続けて、私達が健康を維持するってのは不可能です。やっぱり病気になります。

 私達は大脳が発達して、いろんなことを考えることができますけど、いつもこの発達した頭で、悲観的なこと考えておびえてたら、やっぱり健康は維持できない。大体無理した人、悩んでる人は、顔色悪くて、いかにも病人のなり始めっていうような形です。

 ですから私は意外と病気の成り立ちってのは身近なところにあってですね、私達が適応力を超えた生き方を選んでしまったから病気になる。そう考えれば、かなりの病気の謎が解けてくると思います。

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