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2008年8月26日 (火)

食養とサプリメント

その1 食養とサプリメント1


 最近、ある高名な医師から、『自然食ニュース』は日本的食養を唱えながらアメリカから個人輸入するサプリメント摂取をすすめるのは何故か?という内容のご質問をいただきました。読者の皆様の中にも同様の疑問をお持ちの方は結構おられるかと思います。そこで、今回はこの問題について私どもが考えていることを真っ正面から述べてみたいと思います。


 私どもは、西洋医学・科学の流れの中にある現代栄養学は、ヒトの食性に対しての思考を避けているというか、見落としているということで一線を画しています。


 また、漢方の流れと老子の哲学を持ち出して何でも陰陽哲学で割り切って得々と説明する「食養」を標榜する方々の考えも、科学的な思考とは相容れないとして一線を画しています。


 そして一億総半病人という体たらくになっている日本人の現状を、健康上も良い方向に持っていける解決能力のある日本的食養医学の実学的研究を長年進めてまいりました。


日本の「食」の特性

 

 日本は世界的に見ると、つい最近五十年程前までは、肉食・動物性食品過多にならなかったので、ガンや糖尿病を代表とする生活習慣病の少ない珍しい先進国でした。

 

 世界文明の影響があったのにもかかわらず鎖国を保ち、長期間西欧諸国による帝国主義支配を、軍事面でも文化面でも避けて来られたために、彼らの支配基準、いわゆるグローバルスタンダードに染まらず、独自の文化に誇りを持って、特に白人の西欧世界と対峙して来られたのです。

 

 古来、シルクロードの終点として世界文明の影響はそれなりに受けつつも、食べ物に関しては、天武天皇が出された殺生肉食禁断令以来、明治に至るまで国是として肉食を禁じてきた国柄でありましたし、仏教も四つ足の動物は食べるなという戒律を崩さなかったので、日本人の精神的バックボーンに、万類共尊という気分が染みついており、めんこい動物を牧場で飼って殺して食べるという西欧人の精神構造にはなじみが持てないのです。

 

 漢方の国、中国は過去には食人を平気でやり、四つ足は机と椅子以外は何でも食うという歴史を歩んできた国柄です。これらの大陸型民族の肉食を主菜とする雑食の食事法は、もともと島国で米と豆と野菜と魚少々で暮らしてきた菜食型の日本民族には、西欧白人の食事とニュアンスは違いますが本質的になじめなかったのです。

 

 今こそ、国が破れたショックで崩れてきた日本人の精神的・肉体的健康を再建していくためにも、日本的食養道と健康法を定式として打ち立てて、国民に指し示していく時が到来しているように見えるのは私どもだけではないなと思える昨今です。

 

 道元禅師が『赴粥飯法』で紹介した「五観の偈(禅宗において食前に唱える偈文)」でも、「食事は形枯(身体)を療ぜんがため、食薬をとる」といわれます。単に食欲を満たすために食べるというのではなく、修行のための体と健康を維持するためにいただくのだということです。

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